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カンティの聖ヨハネ司祭                     記念日 12月 23日


 ヨハネは1390年6月23日、ポーランドのクラクフ付近のカンティに生まれ、1413年クラクフ大学に入学した。卒業後、同大学で聖書の講義を担当したが、彼の成功を妬む人々がいて、彼をオルクス村の主任司祭に追いやってしまった。そこで8年間働いてから再びクラクフ大学に呼び戻されたが、その時、教会の信者たちは涙を流して別れを惜しんだ。
 大学では哲学と神学の有名な教授となり、彼の死後、高い学位を取りたいと望んだ学生たちは、ヨハネの残した古いガウンを着て成功を祈ったと伝えられている。
 ヨハネは高度の学問的知識のほかに、信心深さ、清貧の精神、貧しい人に対する愛と償いの精神によって多くの人々に大きな影響を及ぼした。ローマへ4度歩いて巡礼し、一度はエルサレムへ巡礼した。
 カンティのヨハネは1473年、降誕祭の前夜に77歳で帰天した。教皇クレメンス13世の時に列聖され、ポーランドの守護者と仰がれている。